再就職を取り巻く環境
大規模なリストラ策が相変わらず次々と発表されるような雇用不安の中、この状況を逆にチャンスとして手に取って活況を呈しているのが再就職支援会社です。
再就職支援という意味は、リストラ計画をする企業が再就職支援プログラムなどと称して、企業で費用の負担をして、解雇を予定する社員の再就職に向けた支援を専門会社に依頼するものが中心となっています。
再就職支援会社自体は昔からありましたが、一時期は景気の回復と共にすっかり忘れ去られていた存在となっていました。しかし不況という背景をもとに最近ではリストラを行う各企業から引き手あまたとなっているようで、この業界の売り上げはこのところ急上昇となっています。
この業界の大手であるパソナ、リクルート、DBM、ライトなど各社には、連日大型の企業単位の引き合いが入っているということで、場合によっては閉鎖する工場を丸ごと請け負うこともあるので、数百人から千人規模もそれ程珍しいことではありません。
支援期間は大体1年間を区切りとする会社が多く、例えば対人50万円で500人なら、2億5千万円もの金額となるので驚きで、近年では人材ビジネスの1カテゴリーとしても再就職支援サービスが注目されており、雇用インフラを支える大きな柱にもなりつつあるようです。